古今東西のヤスリ
ギリシャのクレタ島で、今からおよそ4000年前のものとみられる青銅製のヤスリが見つかっているという。日本では、奈良県明日香村にある遺跡からヤスリが発掘されている。7世紀(jì)後半のものだそう。
現(xiàn)代では、製造業(yè)の盛んな広島県呉市の仁方という地域がヤスリの生産地として有名であり、國內(nèi)トップシェアを誇っている。
さて、ここで問題です。仁方のヤスリは、その製造工程の一つである焼き入れの前に、あるものを塗ります。それは何でしょう?
A 味噌
B アナゴの油
C 牡蠣のエキス
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正解はAです。
焼き入れとは、高溫に熱した鋼を水や油の中に入れて急冷することによって鋼の硬度を高める工程。その前に、ヤスリの表面に味噌を塗って乾燥させるのだそう。「広島地區(qū)鈩工業(yè)組合」のホームページによると、味噌で覆われたヤスリは、水に入れた際に水蒸気膜が付著せず、冷卻が早くなって完全な焼き入れができるという。